なごりさんは六堂和里になりきれない ―恋愛偏差値0の心理学―

あらすじ

dmmより抜粋

『六堂和里（ろくどう なごり）』は、大学講師を務めながら女性向けのセミナーを開く恋愛の先生。
プロポーズされた経験もあり、男性経験も4人とそこそこ愛を知っている。

だが、その経験は正体を偽るために『和里』が作った設定だ。
表では高嶺の花を演じて男性や女性を魅了。
裏では男性とデートすらしたことのない完璧な処女だった。

『六堂和里』というイイ女を演じることでその正体を隠し続けてきたが、
入学式のある日、新入生『春野風弥（はるの かざみ）』の告白でそれを阻まれる。

新入生ゆえ当然、『和里』が高嶺の花だと知らない。
明らかにウブな青年を見て、『和里』はある計画を思いつく。

それは『風弥』と同棲することで男性心理を研究する、ということ。

『和里』は今、心理学の本を執筆中でありその内容が男性心理とあって、リアルな描写ができずに悩んでいたのだ。
青年を利用して男性心理を理解すればより完璧な『六堂和里』になれる。

『和里』は理想の『六堂和里』になるべく『風弥』を期間限定の彼氏と定め、彼と利用して男性心理を徹底的に学んでいくことにした。

唐突に始まった知り合ったばかりの初彼氏との同棲。
研究を目的にした恋愛と同時に始まったのは、性欲に翻弄されたり、『風弥』を付け狙う恋に邪魔されたり、処女の『和里』が経験したことのない障害ばかり。

『和里』は完全無欠な高嶺の花『六堂和里』になることができるのか？
そして、『六堂和里』の正体に気付かれぬまま、期間限定彼氏との恋を無事に終えることはできるのか？

──私は『六堂和里』を完璧に演じるのよ。

今ここに、『六堂和里』を求める暴走恋愛劇が始まる。